平成30年(2018)2月、天草市天草町大江地区を上空から撮影しました。当時ニュースはこう伝えています。

「天草市天草町大江。天草灘を望む丘の上に建つ<大江天主堂>です。1566年天草に伝来したキリスト教は多くの島民に受け入れられ深く地域に根ざします。江戸時代に入ると激しい弾圧を受けながらも信者たちは隠れキリシタンとなり信仰を守ってきました。

大江天主堂は明治になり、キリスト教が解禁された後、天草で初めて建築された教会です。現在の建物は1933年に再建されたもので、青空のもとでは<白亜の教会>と称されるその美しさが際立ちます。禁教政策にゆれた江戸時代、信仰を胸に秘めた人々は海や山、そして日常のあらゆるものに工夫をこらし、それぞれの祈りを続けました。

天草灘の荒波が浸食した洞窟には観音像が祀られ、信者達は役人の目を逃れて、礼拝したと伝えられています。大江地区の海岸線には今も手付かずの豊かな自然が残ります。

きれいな海水を使って天日干しや釜炊きなど昔ながらの製法で塩作りも行われています。

海岸線の高台にある西平椿公園(にしびらつばきこうえん)には約2万本のヤブツバキが咲き誇ります。ここから望む天草灘に沈む夕日は絶景で日本夕日百選にも選ばれています。」