昭和34年(1959)9月、肥後手まり唄「あんたがたどこさ」の舞台と言われる船場橋(せんばばし)のたもとに真っ白な「せんば山のたぬき」像が完成しました。


建立したのは文具・画材などの専門店・文林堂(ぶんりんどう)の三代目・丹邊恭平氏。「せっかく全国に知られた歌があるのに、肝心の地元にはそれを示すものが何もないのは残念」(*)との思いから店先に大きなたぬきの像を建てたそうです。 (*)… 引用:文林堂ホームページ・文林堂の歩み「白いタヌキ像について」

当時ニュースはこう伝えています。「肥後の毬つき唄<あんたがたどこさ>の中の ” せんば山にはたぬきがおってさ ” の歌詞にちなんで、このせんば山跡と伝えられている船場橋のそばに<せんば山のたぬき像>が出来上がり、除幕式が行われました。除幕式には建立者の丹邊恭平さんをはじめ、船場橋周辺の人々が集まりました。



このたぬきの像は高さ1メートル90センチのコンクリート製でなかなかユーモラスな表情をしています。おまけにこのタヌキ、ブリュッセルの小便小僧に似たせいか、真ん中から勢い良く噴水がほとばしり出ています。

近所の子供は大喜びで水遊びをしていました。」
