熊本市の大西市長は、市の専門部会がまとめた「こうのとりのゆりかご」の検証報告書を国に提出しました。
この報告書は、熊本市の慈恵病院が運営する「こうのとりのゆりかご」、いわゆる「赤ちゃんポスト」について、専門家でつくる市の専門部会が過去3年間の運用を検証したものです。

専門部会では「預け入れた母親などが最後まで匿名を貫くことは容認できない」などと報告書で強調しました。
これを受けてきょう(17日)、大西市長がこども家庭庁に報告書を提出しました。
提出後に取材に応じた大西市長は…。

熊本市 大西一史市長「今回の報告書の内容を十分に理解して受け止めてくれたと思っている。病院や現場の実情を踏まえて(こども家庭庁も)考えてくれていると感じた」
一方、慈恵病院の蓮田健(はすだ たけし)院長はこの報告書について「女性たちの心理を十分に把握していない」と反発。

女性と赤ちゃんの命を守るためにも匿名性の保障が必要と訴え、専門部会と大西市長に公開質問状を提出しています。
匿名か実名か。専門部会は今年秋の会合までに回答するとしています。









