サッカーの元日本代表選手が熊本県益城町の子ども達と交流しました。

サッカー元日本代表 丹羽大輝選手「”丹羽”というのでニワトリ先生と呼んでください」

7月8日(月)、益城町の保育園を訪れたのはサッカー元日本代表で、現在はスペインでプレーする丹羽大輝(にわ だいき)選手、同じくサッカー元日本代表で元ロアッソ熊本の橋本拳人(はしもと けんと)選手、ロアッソ熊本キャプテンの上村周平(かみむら しゅうへい)選手の3人です。

丹羽選手は、東日本大震災をきっかけに自身の名前を冠したプロジェクトに取り組み始め、小学校や幼稚園のグラウンドを芝生化するなどの被災地支援を行ってきました。

熊本県では、2016年の熊本地震の後と、2018年に、いずれも益城町のあじさい幼稚園でサッカー教室と芝生の植え付けをしました。

3回目の益城町訪問となった丹羽選手。今年からプロジェクト名を「NIWA GOAL PROJECT」とし、日本代表も練習に使っているというサッカーゴール4つを益城町へ寄贈しました。

丹羽選手「子ども達がゴールにシュートを打っている姿を見て、本当にうれしかったですし、あの姿を これからも、あすから、また見たいなと思いますし。来てよかった。本当に楽しかったです」

園児と触れ合う丹羽選手(2016年)

2018年以来のプロジェクト参加となった橋本選手は、「子ども達の笑顔が見られて僕自身もパワーをもらえた。約10年間ロアッソ熊本でプレーして、思い入れのある地でこういった活動に参加できることを嬉しく思うし、(熊本地震で)被災した時には僕も心が痛んだし、少しでも子ども達に勇気や希望を与えられたら良いなと思って参加した」と、この日の活動を振り返りました。

また、2回目の参加となった上村選手は、「子ども達の笑顔は沢山の人たちを幸せにするんだなと改めて実感した」と語った上で、「ロアッソ熊本が勝って、子ども達が ”きょう来てくれた選手も頑張っているんだ” というふうに見てくれたら、子ども達も ”また頑張ろう” と思ってくれるかな…と思うので、そういった姿を届けられたらな」と戦いが続くシーズンへの決意を新たにしました。

園児を抱きかかえる丹羽選手(2018年)

この取り組みの根底に「子ども達を笑顔に」という思いを秘めている丹羽選手は、次のように話します。

丹羽選手「プロサッカー選手としてできることは、試合をすることだけじゃなくて、子ども達にパワーを与えたり、苦しんでいる方にパワーを与えたり、救ったりという事もやるべき姿と思う。そういう姿を自分自身は見せていきたいし、日本の社会にスポーツやサッカー文化を根付かせていけるようにしたい。ここにいる後輩の選手(橋本選手や上村選手)たちが当たり前のようにこういう活動をしていくことを願っている」

丹羽選手は、被災地支援が軸となっていた自身のプロジェクトをゆくゆくは全国へと広げていき、日本に活力を生み出していくという未来図を描いています。

(取材・構成 吉田明央)