約50キロの距離を飛行できる新型のドローンを使って、河川の巡視や災害現場の状況確認を行う実証実験が行われました。
◆「航続距離は50キロ」新型ドローン

RKB青木周作「新型ドローンが離陸しました。山国川に沿って、順調に飛行を始めました」
大分県中津市を流れる山国川の上空を飛行するのは、新型のドローンです。従来のドローンは数キロを調査するごとに機体を回収し、バッテリーを入れ替える必要がありましたが、この新型ドローンは最大で約50キロの距離を飛行することができます。

長距離を移動する時は飛行機の形となり、最高時速は100キロに。離着陸や調査をする時はヘリコプターの形となって空中で静止したり、垂直方向に移動したりできます。
九州地方整備局 房前和朋建設専門官「(ドローンを使って)河川の巡視や災害時の調査が可能と考えています。実用化して、よりよいインフラの管理や災害時の対応ができれば」
◆2023年度内に実用化へ

九州地方整備局はこのドローンを使って、目視では確認が難しい橋などのインフラ点検や災害現場の状況把握などを行っていく方針です。16日の実証実験ではあらかじめ設定したルートを自動で飛行しながら、上空から川の状況を撮影。約20分間で25キロを飛んで無事着陸しました。この実証実験は5月まで行われ、2023年度内の運用を目指すことにしています。







