全国各地で鳥インフルエンザが相次ぎ、多くのニワトリが殺処分されています。これによって卵の価格がさらに上がり、供給不足となっています。卵の異常事態、一体いつまで続くのでしょうか?

◆入荷も減り、原価近くで販売

福岡市東区にあるスーパーマーケットです。8日、卵の価格をみてみると・・・

RKB原口佳歩「福岡市のスーパーではこの3か月間でLサイズ1パックが約40円高くなっています」

去年12月に取材した際は1パック247円だった卵が8日は290円で売られていました。これまで「物価の優等生」と言われていた卵。ニワトリのエサ代の高騰に加え、全国各地で猛威をふるっている鳥インフルエンザによって供給不足となっています。

エムズ美和台店・久松店長「去年に比べて7、80円くらい上がってきています。今週もまた上がったので売っている値段に近い原価まで上がってきている感じ。入ってくる量は毎日かなり減らされている感じできょうでも3種類200パックずつ頼んだんですけど20パックずつくらいしか入ってきていない状態」

◆「殺処分が多く、正常化見通せない」

卵不足は外食チェーンも直撃しています。ファミリーレストランの「ガスト」は先月16日からパンケーキや目玉焼きのトッピングを休止に、焼肉チェーンの「焼き肉きんぐ」は今月3日からすき焼きなど一部の商品について卵の個数制限や卵抜きでの提供に変更しています。民間の調査会社帝国データバンクが上場している大手外食100社を調査したところ今年に入り卵メニューの販売を休止するなどした企業は今月5日時点で18社、およそ2割に上ることが分かりました。

帝国データバンクは今後について「卵の供給の正常化は殺処分されたニワトリの数が多く見通せないとの見方が強い」「卵メニューの販売休止の動きはさらに広がる可能性がある」としています。