練習への愚直な取り組み

山梨学院大学を拠点とする鈴木選手は現役の大学生と一緒に練習する。
自身が大学生の頃から今も練習量は変わらず、1週間で平均30キロから40キロは泳ぐそうだ。
その変わらない取り組み姿勢に松田さんも驚きをみせる。

松田
「体力的なことで言えば20歳~20代中盤がピーク。現役の大学生と同じメニューを、18歳で来てから15年以上やり続けているのがすごいし、年齢を重ねれば楽する方法がないか考えたりもする。それでも愚直に学生と同じ練習をやり続けているのがすごい」

さらに、練習をみて松田さんが驚いたのが、泳いでいるときの「ボディポジションの高さ」。
腰が水面から出て見えるほど、高い位置をキープしながら泳いでいる。
松田
「体が常に寝ているし、水面の高い・水の抵抗の少ないところでずっと泳げている。これは職人技」

この職人技は大学時代からの恩師・山梨学院大学水泳部の神田忠彦監督と二人三脚で身につけた。
泳ぐ鈴木選手の腰にベルトを巻き、それをプールサイドから神田監督が引っ張って吊るす形で練習していたという。

山梨学院大学 水泳部 神田忠彦 監督
「最初は彼女は全部苦手なの、コツコツコツコツやって、失敗してアドバイスしながら、やってみてできたらいけるかもしれないということを積み重ねていく才能はある。自分なりの最高の方法に近づきつつあるから、今は安定していますね」

一方、競泳選手にとってプールには入らない陸での体づくりも重要だ。
山梨県のT-MARCトレーニングジムのトレーナー、永井裕樹さんは10年以上鈴木選手の体づくりを支え、同時にメンタルのケアにも寄り添ってきた。
きついトレーニングの最中でも、鈴木選手には笑顔が見える。

トレーナー 永井裕樹さん
「トレーニングはきついものって印象が強すぎるので、そうではなく楽しくやった方がいいので。私は心を整えることが一番の仕事だと思っているので、できるだけ話をしながらトレーニングするようにしている」