3年前、「さよなら原発」などと書かれたTシャツを着て裁判所に入ろうとした80代の女性が、その服装で傍聴しないように求められたことについて、福岡県弁護士会は26日、裁判の公開の原則などに反しているとして、福岡高等裁判所に再発防止を求めました。
福岡県弁護士会によりますと、2023年10月、「さよなら原発」などと書かれたTシャツを着た80代の女性が裁判を傍聴するため福岡高等裁判所を訪れました。
女性は裁判所の玄関で、Tシャツに書かれた文言を理由に、警備員から何かを羽織るように求められました。
女性が拒否したところ、裁判所の職員が現れ、その場に留まるように求めました。
女性が求めに応じず法廷に入り、傍聴席に座ったところ、裁判所の職員は、文字が背中に記載されていて裁判官には見えないため、着用してもよいと伝えたということです。
この女性への対応について福岡県弁護士会は「裁判の公開の原則に反し、裁判を傍聴する権利または表現の自由を侵害した恐れがあった」として、26日、福岡高等裁判所に再発防止を求める要望書を提出しました。
福岡県弁護士会は、人権侵害のおそれはあるが、希望する事件の傍聴ができており、不利益も限定的であったため再発防止を求める要望にとどめたとしています。







