死産した赤ちゃんをごみ箱に遺棄したとして死体遺棄の罪に問われたベトナム人技能実習生の裁判で、最高裁は、弁護側の上告を退ける決定を出しました。

決定を受け、技能実習生は、「望むのは孤立出産する人たちが支援や保護を受けられること」と訴えました。

1審判決によりますと、ベトナム国籍の技能実習生グエン・テイ・グエット被告は、2024年2月、福岡市博多区の交際相手の自宅で死産した赤ちゃんをビニール袋に入れ、ごみ箱に遺棄しました。

グエット被告は無罪を主張していましたが、1審の福岡地裁は「死者に対する宗教感情や敬虔(けいけん)感情を害する悪質な犯行」として懲役1年6か月、執行猶予3年の判決を言い渡し、2審の福岡高裁もこれを支持していました。

弁護側は判決を不服として上告していましたが、最高裁は3月9日付けで上告を退ける決定を出しました。

これまでの裁判で「妊娠したら帰国させられる。とても怖くて誰にも相談できなかった」などと話していたグエット被告。

12日に開かれた会見で思いを述べました。

グエン・テイ・グエット被告
「私が望んでいた無罪判決を得ることはできませんでしたが、私がいま望んでいるのは、私と同じように孤立した中で出産する人たちが支援や保護を受けられることです」

弁護団は「極めて不当な決定」とし、異議の申し立てをする方針です。