東京裁判80周年 対日「歴史戦」の新たな舞台
ところで、3月8日は王毅外相が、全人代に合わせて記者会見を開きました。注目すべきは台湾有事に関する高市総理発言に関連して言及したことです。
「日本の軍国主義はかつて、『存立危機事態』を口実に、対外侵略したことを想起すると、強い警戒感と懸念を抱かずにはいられません」
「今年はもう一つの80周年があります。東京裁判の開廷から80周年の節目の年です。今や強大な力を有した中国と、その14億の国民は、いかなる者にも、植民地主義を容認したり、侵略に対する判決を覆したりすることを決して容認しません」
昨年は「戦勝80年」、そして今年は1946年5月3日に始まった「東京裁判」から80年。中国は今年も歴史問題を外交カードとして使い、日本への圧力を強める構えです。
今年も日本に対する中国の、いわば歴史戦が展開されそうです。この歴史戦も、習近平一極体制を支えているといえるでしょう。
◎飯田和郎(いいだ・かずお)

1960年生まれ。毎日新聞社で記者生活をスタートし佐賀、福岡両県での勤務を経て外信部へ。北京に計2回7年間、台北に3年間、特派員として駐在した。RKB毎日放送移籍後は報道局長、解説委員長などを歴任した。2025年4月から福岡女子大学副理事長を務める。







