福岡と佐賀、長崎、熊本の4県に囲まれている有明海の上空を飛行中の小型機が不時着し、3人が海上保安庁の出した船で救助されました。このうち2人は意識不明の重体で、もう1人も衰弱しているということです。

三池海上保安部によりますと、18日午後3時40分、自衛隊から「レーダーから小型機がロストした」と連絡を受けました。2隻の巡視艇とヘリを出して捜索し、2時間あまり経った午後5時57分に佐賀空港沖で乗員とみられる2人を発見。その約20分後に3人目も発見し、救助しました。機体の発見には至っていません。

3人は海保と自衛隊のヘリによって、一旦、佐賀空港に運ばれ、その後病院へ移りました。
JNNの取材によりますと、この小型機は熊本県にある阿蘇場外離着陸場を出発。福岡県の男性と宮崎県の教官ともう1人の男性の計3人が乗っていたことが分かっています。

一方、佐賀県には午後5時前、防災航空センターに警察から「有明海に小型機が不時着している」と連絡がありました。佐賀県は5分後に情報連絡室を設け、独自に防災ヘリを出動。有明海を上空から捜索しました。

海上保安庁は18日の機体の捜索を打ち切り、19日早朝から再開することにしています。