手取りの給与 33万円が、20万~22万円に減少
福岡県北九州市の松尾宏忠さん(50)。
およそ20年前、当時まだ設立3年ほどだった市内の運送会社「東輪ケミカル」に入社し、トラックやトレーラーの運転手として福岡と関東などを往復してきた。運ぶのはシンナーやトルエンといった化学薬品。月に平均33万円ほどの手取り収入を得て、妻と一緒に2人の子どもを育て上げた。
トラック運転手 松尾宏忠さん「夢しかなかったですね、当初は。今から会社を大きくしていこうとやっていました」
状況が一変したのは、3年前の2022年。月額の手取り給与が20万~22万円と、最大13万円減ったのだ。思い当たるふしは、十分にあった。「配車差別」だ。







