企業を狙ったサイバー攻撃が相次ぐ中、対応を強化しようと警察と金融機関などの重要インフラ事業者による訓練が行われました。

22日午後福岡県警本部で行われた共同対処訓練には、サイバー攻撃対策を担当する捜査員や金融や医療などの重要インフラ事業者の担当者らおよそ30人が参加しました。

訓練では会社にサイバー攻撃のきっかけとなるメールが届いたという想定で、講師からアドバイスを受けながらインターネットを切断する手順などを確認しました。

この訓練は、サイバー攻撃への対処能力を高めるため昨年度から行われています。

福岡県警公安一課 馬場謙治 サイバー攻撃対策隊長
「(サイバー攻撃は)100%防ぐことは難しい。ですので事業者と警察が連携して早い段階から対応することで被害を拡大させないことが重要になってきます」


警察庁によりますと、システムがロックされたりデータが暗号化されたりする「ランサムウェア」による被害は今年は6月末までに全国で116件発生しているということです。