福岡県田川市の保育園で、保育士10人が園児を殴ったり、大声で叱責したりするなどの虐待行為が確認され、県と田川市は20日、保育園の運営法人に対し改善勧告を行いました。

福岡県と田川市から改善勧告を受けたのは、田川市で松原保育園を運営する社会福祉法人松原福祉会です。

県によりますと、松原保育園では、20代から60代の保育士10人が園児を殴ったり叩いたり、食べ物を強引に口に押し込んだりする行為が園内のカメラの映像などから確認されたということです。

また、「頭悪いんか」など園児の心を傷つける発言や大声での叱責を繰り返していました。

松原保育園をめぐっては、児童への暴行などが確認されたことを受けて保育士2人を懲戒解雇していて、県と市が特別指導監査を実施していました。

県の聞き取りに対して園長は、虐待について「認識していなかった」と話し、保育士は「日頃の保育の忙しさがあった」と話しているということです。

県と市は、原因の検証と再発防止策について11月20日までに報告するよう求めています。