佐賀県警の科学捜査研究所に所属していた元職員が、DNA型鑑定の結果をねつ造していた問題で、警察庁が再発防止のためチェックの厳格化を指示する通達を全国の警察に出したことがわかりました。

この問題は、佐賀県警の科捜研に所属していた元男性職員が、約7年半にわたってDNA型鑑定の結果をねつ造していたなどとして、9月8日に書類送検されたものです。

この問題を受けて警察庁が「鑑定の不正は科学捜査への信頼を損ねかねない」として、鑑定作業の厳格化を進めるため原則として複数人によるチェックを指示する通達を全国の警察に出したことがわかりました。

警察庁は「このようなことを二度と起こさせないため再発防止を徹底するよう都道県を指導してまいりたい」としています。