生サバ「何かあったら怖いんで出してない」店も

このため生のサバの提供を止めた店もあるということです。
まんぷく屋 大名店 上野剛店長
「生で出せるけど、『何かあったら怖いんで出してないです』っていう店も何軒かありますね」

食中毒を防ぐためこちらの店はブラックライトを当てて1枚1枚肉眼でアニサキスの有無を確認しています。

まんぷく屋 大名店 上野剛店長
「きょうのは大丈夫そうです。サバはね楽しみにしている方もいっぱいいらっしゃるので、うちでは細心の注意を払いながらというところまでは提供していきたい」
アニサキスによる食中毒 日本海側・富山や福井でも増加傾向

アニサキスによる食中毒は福岡と同じ日本海側の富山や福井でも増加傾向で専門家はこれからも注意が必要だと話します。
国立感染症研究所 杉山広 客員研究員
「海水温の上昇や海流の流路の変化を介して、S型のアニサキスが寄生したサバの流入が起こってきている可能性が高いので、これからもっと注意する必要があるのではないか」
刺身やゴマサバなど生や生に近い状態でサバを食べる文化が根付いてきた福岡。海水温の上昇がもたらす危機が食文化にも迫っています。