2025年7月、福岡県大牟田市の三井化学大牟田工場から塩素系ガスが漏れ出した問題で、三井化学が事故の原因と再発防止策をまとめ県に報告しました。

3日午前、福岡県庁で開かれた「対策連絡協議会」で、三井化学はガス漏れ事故の報告書を県に手渡しました。

この事故は2025年7月、三井化学大牟田工場で、配管から塩素系のガスが漏れ出し、周辺住民などのべ234人が医療機関を受診したものです。

三井化学 岡田一成 常務
「多数の方々にご心配とご迷惑をおかけしたことをお詫びします」
報告書では、ガスが漏れ出した原因について工業用水の混入によって塩酸が発生し、配管に穴が開いたことが原因だったと結論付けました。
また、消防がガス漏れを覚知するまで1時間半かかったことについては、自動で通報するシステムが手動に切り替わっていたことなどが原因だったとしています。
三井化学は再発防止策として、今後、事故が発生した場合は程度にかかわらず、ただちに通報するよう徹底すると説明しています。