福岡市が管理する6つの漁港で漁協支所が市に許可を得ずに係留場所を有料で貸していた問題です。
福岡市の高島市長は「条例通り追い出すことはできない」と述べました。

福岡市 高島宗一郎市長
「今すぐ追い出したとしても別の場所への不法係留につながるということもありますので条例通り追い出すということもできないだろうと」
この問題は、福岡市が管理する6つの漁港で、漁船以外の係留が禁止されているにもかかわらず、漁協支所が市に許可を得ずに係留場所を一般のプレジャーボートなどに有料で貸していたものです。

福岡市は2000年に行った調査で約200隻が不法係留されていることを把握していましたが、長年「黙認」していました。
高島市長は黙認を認めた上で、「市だけでなく国や県などと連携して問題を整理していきたい」としています。

一方、福岡県は1日、管理する6漁港のうち3つの漁港で不法係留されている26隻のプレジャーボートが確認されたと発表しました。
県は今後、船の持ち主に対して、利用届の提出と使用料の納入を求める方針です。