◆新型コロナ「第8波」と重なることを懸念
木村院長によると、うつの症状を訴える人が増えている背景には、新型コロナの影響で人との触れ合いが減ったり仕事が思い通りにできなかったりしたこともあるといいます。そのため、冬が本格化するこれからの時期と感染の第8波が重なることを懸念しています。
木村昌幹院長「まさに今の時期、季節性感情障害の要素を持ったうつの方が多くなってきています。経済が強くならないと、うつ病の人はどんどん増えていくのではないかという心配もあるし、活動が活発になると感染者が増えて、また活動がストップすると…、非常に心配しています」

【チェックリスト】
以下は、取材した木村院長によるチェックリストです。
・だらだら寝てしまう
・体重が増える
・炭水化物や甘いものが欲しくなり過食になる
・憂うつな気分になる
・疲れやすくなる
・何かをするのが面倒になる
・集中力が落ちる
・楽しめていたことが楽しく感じられない
・仕事などで以前できていたことがうまくできない
選んだ症状が3つ以上あり、それが2週間以上続いている場合は「要注意」だということです。ただ、生活の仕方を変えたり、人と話すなどして気分転換をしたりすれば、改善できることもあるそうです。そして、5つ以上あてはまり、2週間以上続いている場合は医療機関を受診してください。ためらわずに心療内科や精神科を訪れてほしいということでした。
【予防や改善の方法】

・朝、起きたら日光を浴びること
・朝食をしっかりとること
・ちょっとした運動や散歩をすること
また、朝食には、セロトニンの材料になるアミノ酸を多く含む食材がおすすめです。

・納豆や豆腐など大豆製品
・卵
・牛乳やチーズ、ヨーグルトなど乳製品
・ごまやピーナツ
・バナナ
こうした食材が有効に働くよう、朝は炭水化物もしっかりとった方がよいそうです。







