◆「エンドユーザーが気にする」導入のきっかけに

LNG基地と同じ北九州市にある「東邦チタニウム」。24時間体制で航空機のエンジンなどに使われるチタンの精製や、電子部品に欠かせない金属製品を製造している。工場には都市ガスが供給されている。製造工程での温度調整はもちろん、化学反応に使う水素の原料としても欠かせない。


東邦チタニウム北九州事業所若松工場・鈴木純一工場長「カーボン排出量が低いモノが使われているかどうかをエンドユーザーは非常に気にしています。全世界的にもその流れになっています。コストを負担してもカーボンフリーに貢献していきたい」

◆価格高騰の“逆風”の中でも「環境を守る」

西部ガスは今年8月に福岡市と協定を結び、水素ステーションの運営にも参画。水素から発電した電気をさまざまな場所で使う方法を模索している。


西部ガスHD・道永社長「脱炭素、気候・地球温暖化は喫緊の課題だと思っております。電気が得意な分野、ガスが得意な分野があります。特に熱需要は絶対にガスの効率がいいです。ここに注力しながら、カーボンニュートラルに貢献したいです」

エネルギー分野で進む脱炭素に向けた取り組み。LNG価格の高騰という逆風を受けながらも地球環境を守る取り組みが着実に進められている。