備蓄米の倉庫も東日本に集中

そして、もう1つの原因が備蓄米の倉庫が東日本に集中しているということ。

全国に約300あるとされている備蓄米の倉庫。

備蓄米を作る農家が東北に多いため、倉庫も東日本に集中。

倉庫から九州までの距離も販売時期に差が生まれている原因になっていると言います。

小泉農水大臣の”鶴の一声”で決まった随意契約。スピード感を重視するあまり地域差が出て対応に手が回っていないと指摘します。

宇都宮大学 松平尚也 助教
「備蓄米は国有財産なんですけれども、かなり前の一般入札の時より半分くらいの値段で、国が実際に買った値段を安く売っているという状況なんです。都市部の人口が多いところにはスピード感を持って届けられたんですけど、逆に全体の制度設計もスピード重視で、地方との格差、この課題を埋められなかったという状況かなと思います」