スマートフォンやモバイルバッテリーなどに使われているリチウムイオン電池について、環境省は全国の市区町村に対し、不要になったものの回収を徹底するように求めました。

誤廃棄で火災相次ぐ

ごみ処理の過程で火災になるケースが相次いでいるリチウムイオン電池をめぐって、環境省は全国の市区町村に回収を徹底するよう求める通知を出しました。

これまで自治体によっては回収方法が定まっておらず住民が誤った方法で廃棄をしてしまうケースが多かったということです。

浅尾環境大臣は「他のごみとは区別して排出することが重要」として火災事故防止への協力を訴えました。

身近な製品に使用

リチウムイオン電池とは軽量で高電圧が出せることが特徴の充電式電池です。
ただ、強い圧力や衝撃が加わると発火する恐れがあります。

使われている製品としてはスマートフォンやモバイルバッテリー、ワイヤレスイヤホンこれから夏に向けて使用頻度が増えるハンディ扇風機などに使われています。

自治体によって異なる”捨て方”

処分方法は自治体によって異なります。福岡市と久留米市で見ていきます。

【機器から取り外しができるリチウムイオン電池】
福岡市は区役所などの公共施設や家電量販店に設置してある回収ボックスへ。
久留米市は月2回の資源物収集日にごみ集積場の「有害ごみ」回収容器に入れます。

【電池内蔵の小型家電や電池が取り外しできないもの】
福岡市は公共施設の回収ボックス
久留米市はごみ集積場の回収容器に。

【回収ボックスに入らないもの】
福岡市は家電量販店や不用品回収業者に引き取ってもらう
久留米市は「燃えないごみ」や「粗大ごみ」として出すことができます。