福岡市長選挙の投票日まで20日で1か月となりました。市長選には、これまでに現職と新人2人が立候補を表明しています。市が抱える課題について考えます。今回のテーマは「街づくり」です。
◆「天神ビッグバン」で変わる福岡中心部

RKB原口佳歩「福岡市が推し進めてきた都市再開発プロジェクト・天神ビッグバン。この数年間で天神の街並みは大きく変わりました」
新たな都市空間と雇用を生み出そうと、2015年に始まった「天神ビッグバン」。天神交差点から半径約500メートルのエリアで、建物の高さや大きさなどの規制を緩和しビルの建て替えを促す制度です。
去年9月に認定第1号となる19階建てのオフィスビル「天神ビジネスセンター」が完成。さらに、12月には旧大名小学校跡地に九州初進出となる「ザ・リッツ・カールトンホテル」も入る地上25階建ての「福岡大名ガーデンシティ」が完成する予定です。
街の人「スピードがすごい早いですね」「進化していってる」
◆懸念は「オフィスの空室率」

再開発に期待が高まる一方で、懸念されているのがオフィスの「空室率」です。オフィス仲介大手の三鬼商事によりますと、天神地区のオフィスの空室率は先月時点で5.42%。借り手市場になる基準とされる「5%」を、今年3月から7か月連続で上回り続けています。オフィス仲介を手がける別の企業は、供給が過剰となっているため今後、賃料の見直しが進むとみています。







