巡視船内で無許可で酒を飲んで性行為をしたとして、福岡海上保安部の職員1人と当時の職員2人が懲戒処分を受けました。管理監督責任を怠ったとして60代の職員(当時)も戒告処分となっています。

40代職員が部下の職員と

福岡海上保安部によると、2018年5月2日、当時福岡海上保安部に所属していた40代の男性職員が、巡視船内で勤務時間外に無許可で飲酒し部下の職員と性行為をしました。2人はその後も複数回、巡視船内で性行為をしたということです。

福岡海上保安部は20日付けで、この40代の男性職員(当時)を減給3か月(5分の1)の懲戒処分にしたと発表しました。

聞き取りに対し、事実関係を認め「反省しています」などと話しているということです。

部下の職員はすでに辞職していて、処分されていません。

20代と30代の職員も巡視船内で飲酒し性行為

また、2023年6月には、30代の男性職員(当時)と20代の女性職員が巡視船内で勤務時間外に無許可で飲酒し性行為をしたということです。

2人は20日付けで、減給1か月(20分の1)の懲戒処分を受けています。

2人の上司だった60代の男性職員(当時)も、2人の行為についてほかの職員から報告を受けたものの対応せず、管理監督責任を怠ったとして「戒告」処分となっています。

3人は聞き取りに対し、事実関係をおおむね認めているということです。

いずれも、福岡海上保安部に職員から情報提供があり発覚しました。

今回の懲戒処分について、福岡海上保安部の中嶋雅昭部長は「所属職員がこのような事案を発生させたことは誠に遺憾であり、深くお詫び申し上げます」などとコメントしています。