佐賀県の武雄温泉駅と長崎駅を結ぶ西九州新幹線「かもめ」。いよいよ1週間後の9月23日に開業します。観光業の起爆剤となるのか?開業に向け、地元の期待は高まっています。

◆1週間後の9月23日開業

いよいよ今月23日に開業する西九州新幹線「かもめ」。佐賀県の武雄温泉駅と長崎駅の間、約66キロの距離を最高速度時速260キロで走行します。博多駅から長崎駅までの所要時間は、乗り換えを含め最短で1時間20分と、現在より30分ほど短縮されます。

◆武雄温泉街でも期待高まる

RKB原口佳歩「駅周辺の観光地・武雄温泉街でも、開業に向け期待が高まっています」

武雄温泉街にある旅館「扇屋」。新幹線開業後の3連休はすでに予約で満室となっていて、宿泊客には名物の「佐賀牛のしぐれ煮」をプレゼントする特別プランを用意しています。

地元の観光協会の会長も務める社長の山下さんは、観光客が何度も来てくれるようしっかりとしたおもてなしをすることが必要だと考えています。


扇屋 山下裕輔社長「西九州地域に滞在していただいて、長崎に足を運ぶとか福岡に足を運ぶとか、最終的には北部九州の地域が潤うような形になればと思っております」

◆名物商品の開発も

新たな名物を作り出そうという動きもあります。武雄温泉駅の近くにあるイタリア料理などを提供する店は、新幹線の開業に合わせて嬉野のほうじ茶をつかった「パイ」を開発しました。

菓子工房「ラ・ミーア・カーサ」宮本香店長「開業に向けて新しい味をと思いまして、武雄で購入していただいて、食べながら長崎まで行っていただけたらなと思います」


また、武雄市はTSUTAYAなどを展開し市内で図書館を運営する会社に委託し、カフェや書店などを備えた観光交流センターや案内所を駅に作るなど準備が進んでいます。