血栓によって高次脳機能障害に

のげ内科・脳神経内科クリニック渡邊耕介院長「脳に血栓つまり脳梗塞を起こしてしまって、それによって起きる高次脳機能障害、つまり言葉が出ないですとか、あとは空間がうまく認識できないですとか。あとは特定の漢字が書けなくなるとか、脳の機能異常によって、残念ながら永続的に後遺症が残る場合があります。また、歩行障害を生じたり、あとは手足の震え、あるいはめまい、そういったものが残る人が残念ながらいます」
さらに血栓が出来る場所によって障害が起こる臓器も異なってくるといいます。
ではなぜ、熱中症によって血栓が出来るのでしょうか?
のげ内科・脳神経内科クリニック渡邊耕介院長「極度の脱水が引き金になってDIC(血栓ができやすい状態)、全身の血液凝固が起こるというふうに言われております」
「身体に異変があれば受診を」
渡邉医師は、まずは熱中症にならないように注意をしてほしいと呼びかけます。
「まずは炎天下で何か活動された後に、あるいは炎天下でなくても暑い部屋、クーラーがかかってない部屋で何か作業された後に普段見られないような異変が少しでも身体にあったときは遠慮なく医療機関で受診していただけたらと思います」
【熱中症による後遺症】
・脳に障害が起き、歩行障害のほか、言葉が出ない、空間が認識できないといった症状が出ることがある。
・血栓が出来る場所によっては、心臓や腎臓に障害が出ることもある。
熱中症は家で発症する人が最も多いというデータもあるので、屋外だけでなく家にいるときも注意が必要です。