広島市や山口県の海岸で切断された状態の遺体が見つかった事件で、警察は遺体損壊・遺棄の疑いですでに逮捕していた男を、殺人の疑いで再逮捕しました。

殺人の疑いで再逮捕されたのは、広島市佐伯区皆賀の渡部大地容疑者(31)です。

警察によりますと、渡部容疑者はおととし10月29日から30日の間、佐伯区にある親族宅で知人の植木秀俊さんの顔などを殺意を持って石のようなもので殴るなどして殺害した疑いがもたれています。

調べに対して渡部容疑者は、「殴ったことは間違いないが、殺してはいません」と容疑を否認しているということです。植木さんの死因は分かっていません。

遺体の一部は、おととし11月に山口県の海岸で、ことし4月には佐伯区の海岸で見つかっていました。

渡部容疑者は、植木さんの遺体を切断し、一部を海などに遺棄したとして今月逮捕されましたが、捜査関係者によると渡部容疑者は「徒歩で遺体を運んだ」という趣旨の供述をしているということです。

警察は渡部容疑者が植木さんを殺害した後、佐伯区の海岸に遺体を遺棄したとみて、詳しいいきさつを調べています。