去年、広島市のコンビニで、買い物客をナイフで刺すなどした殺人未遂などの罪に問われている住居不定・無職の内田秀夫被告(77)の裁判で、検察側は懲役12年を求刑しました。
起訴状によりますと内田被告は、去年3月、広島市安佐南区長束のコンビニで、買い物客の腹をナイフで複数回突いたほか、太ももを突き刺すなどして殺害しようとしたとされています。
20日に行われた初公判で内田被告は起訴内容を認めていました。
26日の裁判で検察側は「犯行が執拗かつ強度で殺しきることへの執念すら感じられる」と指摘。「『人を殺して死刑になりたい』という動機も身勝手」として、懲役12年を求刑しました。
一方、弁護側は起訴内容は争わないとしたうえで、「犯行に至った経緯や動機に被告が患う精神障害が直接影響している」と主張。情状酌量の上、懲役3年6ヶ月が妥当と求めました。
判決は、来月3日に、言い渡されます。