大分市で発生した時速194キロの車による死亡事故の遺族らが最高検察庁に7日、危険運転致死罪の運用に関する要望書を提出しました。

この事故は2021年大分市大在の県道で、当時19歳の男が運転する時速194キロの車が、交差点を右折しようとしていた小柳憲さん(当時50)の車と衝突して、小柳さんが死亡したものです。

小柳さんの姉、長文恵さんが共同代表を務める高速暴走・危険運転被害者の会は、こうした高速度の車の事故をめぐり、全国で危険運転致死罪が適用されないケースが相次いでいるとして、法の運用に関する要望書を7日、検事総長あてに提出しました。

(高速暴走・危険運転被害者の会・長文恵共同代表)「高速度の事故が起きた時に捜査の内容について、地方でばらつきがある。検察庁全体で危険な事故は、危険運転致死罪で、土俵にまず上げていただいて、裁判所の判断をいただくことにしてほしい」

大分の事故をめぐっては現在、裁判員裁判に向けた公判前整理手続きが進められています。