ふるさと再発見・長崎ばーどアイ。今回は、長崎県平戸(ひらど)島の西側に位置する「根獅子(ねしこ)海水浴場」です。
水質の良さとどこまでも広がる遠浅の砂浜で知られるこの海岸は、その圧倒的な美しさの陰に、かつての潜伏キリシタン迫害の歴史を今に伝える場所でもあります。
海底まで見通せるほどの透明度 「快水浴場百選」の美景

ドローンが上空へ昇ると、眼下には吸い込まれそうなほど澄み切ったコバルトブルーとエメラルドグリーンの海が一面に広がります。

平戸島の西側、東シナ海に面した根獅子海水浴場は、環境省が選定する「日本の水浴場88選」や「快水浴場百選」にも名を連ねる、九州屈指の景勝地です。

空からの映像でも海底の砂筋や波の紋様がハッキリと透けて見えるほどの抜群の透明度を誇ります。

約1キロメートルにわたって続く白砂の砂浜は波静かな遠浅で、夏には多くの海水浴客で賑わいます。
美しさの影に刻まれた「キリシタン弾圧の過去」
しかし、この楽園のような美しい風景の陰には、悲しい歴史が潜んでいます。

江戸時代の禁教期、平戸・根獅子地区は激しいキリシタン弾圧が行われた地でした。この海岸には、キリシタン殉教の歴史が語り継がれています。

浅瀬の波打ち際に静かに横たわる小さな岩――それが「昇天石(しょうてんせき)」です。

地元には、殉教したキリシタンがこの石から天国(パライソ)へ昇ったと伝えられています。
地元では「この石の上に登ったり汚したりすると海が荒れる」という言い伝えが残っており、聖地として今も大切に守り継がれています。
歴史を抱き、海は今もただ静かに
波が寄せ波が返す白い砂浜と、どこまでも青い透明な海。
信仰を守ろうとした人々の歴史を今に伝えながら、根獅子の海は今も変わらず、ただ静かに凪ぎ渡っています。


ドローンが捉えた「鳥の目(ばーどアイ)」の映像は、ただ美しいだけではない、この土地が歩んできた歴史の深みと静謐な祈りの気配を私たちに教えてくれます。











