ウクライナへの支援の輪が広がり続けています。

戦死した父のことを綴った本で得た収益の一部がウクライナへの支援金としてきのう日本赤十字社に寄付されました。

寄付したのは諫早市老人クラブ連合会です。
連合会会長の大塚 梓さんは太平洋戦争に出征しニューギニアで戦死した父の格さんが戦地から妻に送った手紙などを1冊にまとめ先月、出版しました。

手紙の一部『おばあちゃんの手を握る代はりに 多くの勇士の手を握って居ります』『顔は陽に焼け鬚は伸び服は痛ましく破れて居る』

連合会では、この本を通じて戦争の悲惨さを伝えるとともに、ウクライナの1日も早い平和につながればと、販売で得た収益の一部をウクライナ支援の寄付金として14日、日本赤十字社に寄付しました。

諫早市老人クラブ連合会 大塚 梓 会長「戦争を昔の戦争を記憶しておかなければならない。記憶することによって今の平和を維持することに役立たなければいけないという気持ちで発行したようと思った。この売上金をそういうふうに支援金に差し出すということは、ごく自然な流れなのかなと」

一方、南島原市では、市営住宅を4戸確保してウクライナの避難民を受け入れるほか、受け入れ可能な家庭でのホームステイを行うと発表しました。

避難の長期化が見込まれる場合は、語学学習支援や就労支援も行うとしていて、支援の輪が広がりを見せています。