長崎市議会では19日、市内の中学校の生徒代表が「中学生議員」となり、いじめをなくす取り組みについて議論する「中学生議会」が行われました。
「今から本会議が始まります」「がんばるぞー」「オーッ!」

長崎市が、中学生に議会のしくみを知ってもらい主権者意識を高めてもらおうと9年前から行っている中学生議会。18日から35校の代表生徒が4つの委員会に分かれ、準備してきました。

「いじめゼロ」実現のため、全中学校で共通して取り組める活動を提案します。

西部委員会の提案「いじめゼロ宣言の認知度が低い。まずは中学生全員に知ってもらうことが大切だと思い、インパクトを出すために、マスコットキャラクターをつくるという案を出しました」

東部委員会の提案「ゴム風船にメッセージカードをつけて、いじめに対する思いを書いてもらい、空に一斉に放つというものです」

中学生らしい視点の提案に対し、活発な質疑と討論が行われました。

北部委員会から東部委員会のバルーンリリースに対する質疑「(バルーンが)海とかに落ちたらどうするんですか?やっぱ海洋問題とかあると思うんですけど」

東部委員会「日本バルーン協会というところでは、ゴムは、酸素と太陽光線にさらされると酸化が始まり、時間の経過と共に分解されます」

北部委員会「はい!バルーンが酸化された時には酸化廃棄物という有害な物質が発生すると、早稲田大学の論文に書かれておりました」

中学生議員「議員さんたちはもっと大きい物を背負っていると思うので、すごいなと思いました。選挙にも参加できる時がきたらしたいなと思ったし、自分でも調べて知りたいなと」

採決の結果、「いじめゼロ宣言」のキャラクターづくりに向け各学校がアイディアを出す案などが賛成多数で可決されました。今後、各学校で実践し、活動報告も行います。