石川県警は、石川県内7つの警察署で管理されていた事件捜査28件の公文書を誤って紛失したと公表しました。記載されていた個人情報はおよそ6000人に上ります。

石川県警によりますと、紛失した公文書は金沢東、金沢西、白山、津幡、羽咋、輪島、珠洲の7つの警察署で、1995年から2022年までに事件捜査で作成された28件で、容疑者や被害者の氏名、住所など、およそ6000人分の個人情報が含まれていました。

各警察署では毎年2月ごろ、保存期間を過ぎた事件捜査に関する文書の一斉廃棄を行うため、それより前の12月上旬に点検を実施していますが、担当者が保存期間が残っているにもかかわらず、不要な書類とまとめて廃棄したということです。

また、金沢西警察署では、「犯罪事件処理簿」1冊に保存期間の記載自体に誤りがあり、廃棄された可能性が高いとみられます。

これまでに個人情報の流出は確認されていないということで、今回の紛失について、石川県警は「個人情報・文書管理の指導を徹底し再発防止に努める」とコメントしています。