能登半島地震で大きな被害を受けた石川県七尾市の和倉温泉では、国が工事を進めていた海沿いの護岸の一部が完成しました。
和倉温泉は海に面して多くの旅館やホテルが建ち並んでいますが、能登半島地震でおよそ3.5㎞にわたって、護岸が被害を受けたため、2024年12月に国や県が復旧工事に着手していました。

被災した護岸が撤去されたあと、2026年9月からは新しい護岸のブロックを設置する工事が行われ、24日までに旅館・美湾荘の海沿いに面する100mが完成しました。

ゆけむりの宿美湾荘の多田直未社長は「異例の早さで直していただいた。大変感謝している。これが全部つながった時、本当に和倉温泉が素晴らしい復興を遂げているように願っている」と期待を示しました。

北陸地方整備局能登港湾空港復興推進室の美野智彦室長は「これからは新しい護岸に生まれ変わるエリアを拡大していくことになるので、和倉温泉全体の復興に向けて希望の光が大きくなるよう工事をしっかり進めていきたい」と語り、地域の思いに応える姿勢を見せていました。
和倉温泉では現在、20ある旅館とホテルのうち9つの施設で営業を一部再開しています。復興を見据えた新しい和倉温泉の再建に向けた護岸工事は、2026年度中の完了を目指します。











