女子児童が自殺をほのめかしたノートに担任が花マル。奈良地裁は児童らの訴えを退けました。
2022年2月、奈良市立の小学校で、当時3年の女子児童が同級生から足を蹴られ全治1週間のけがをしました。
訴状によりますと当時の担任は、証言の食い違いから目撃者以外の児童に聞き取りをしなかったなど必要な調査を怠ったということです。
また、4年に進級した児童が自殺をほのめかす内容のノートを提出したところ、当時の担任が花マルをつけて「You can do it」などとコメントを書いて返却。
児童と両親はおととし、これらの学校の対応などで精神的苦痛を受けたとして奈良市に対し約250万円の損害賠償を求める訴えを起こしていました。
16日の判決で奈良地裁は、児童が足を蹴られたことに関する学校側の対応について、「児童らからロールプレイングを交えるなどして聞き取り調査を行い、相応の調査は尽くしていて、同級生には暴力行為一般に関する指導もしている」としました。
また、担任がノートに「花マル」を付けたことについて、「女子児童から花マルをつけてほしいと頼まれた」などの担任の証言を採用したうえで、「実際には女子児童に深刻な希死念慮(“死にたい”と思う気持ち)があったとはいえず、女子児童の援助を求める行動を積極的に踏みにじった違法行為であるとは認められない」などとして、児童らの訴えを退けました。
(女子児童らの代理人 松田真紀弁護士)「原告も非常に納得ができていません。というのも事実認定に疑義があるからです。(当時の担任が)突然、法廷で述べたことさえも、言ったことがそのまま事実として認定されて、それにしたがって判断がなされた」
市は、「市側の主張が認められた判決をいただきましたが、本件に関して原告の方(かた)が提訴に至ったという事実とその背景にある思いはしっかりと受け止めないといけないと思っています」としています。











