勤務していた学習塾の教え子になりすまして合格した英検2級のスコアを、教え子が入学試験を受けた近畿大学に提出して業務を妨害したとして、大阪地検は8日、元塾講師の男を起訴しました。

偽計業務妨害などの罪で起訴されたのは、大阪市浪速区に住む元塾講師・野口瑞希被告(35)です。

起訴状によりますと、野口被告はかつて勤務していた学習塾「個別教室のトライ」天王寺駅前校の教え子になりすまし、去年9月に英検2級を受験して合格。そのスコアを使って近畿大学の入試の出願手続きを行い、業務を妨害した罪などに問われています。

野口被告は英検を申し込む際、教え子の氏名などを入力し、顔写真は自身のものを登録。大学出願時の写真は、野口被告と教え子の顔を合成したものを使って手続きしていたということです。

その後、教え子は入試に合格しましたが、交付された学生証を見た家族が、顔写真が異なることに気づいて事件が発覚。教え子は入学取り消しになりました。

野口被告の認否について大阪地検は明らかにしていませんが、警察の取り調べに対しては「受験生の代わりに英検を替え玉受験し、そのときのスコアを使って近畿大学の出願手続きをしました。その結果、受験生は近畿大学に合格しました」と容疑を認めていたということです。

また、捜査関係者によりますと、「自分から受験生に(替え玉)を持ちかけた。指導するより自分が英検を受けたほうが手っ取り早いと考えた」と話していたということです。