道路運送法違反の疑いで逮捕されたのは中国籍で住居不詳、自称無職の李林シン(シン=王へんに申)容疑者(28)です。

 警察によりますと、李容疑者は中国人の男(27)と共謀し、去年9月30日の午前9時半すぎ、タクシーの許可を受けずに和歌山市内の路上で乗用車に外国人客7人を乗せ、有償で運んだ、いわゆる“白タク行為”をした疑いがもたれています。

 乗用車は共謀相手の中国人の男が運転していましたが、同日の午後4時40分ごろ、和歌山県新宮市熊野川町内の国道168号で大型トラックと正面衝突し、乗っていた60歳の中国人観光客の女性が死亡しました。

 運転していた中国人の男については事故のあと、過失運転致死と“白タク行為”をした道路運送法違反の疑いで逮捕・起訴され、今年1月に執行猶予付きの有罪判決が確定していました。

 警察は、この中国人の男が中国のメッセージアプリ「ウィーチャット」を使って李容疑者とやり取りしていて、取り調べに対し「李容疑者から仕事をあっせんしてもらった」と供述をしていたことから、李容疑者の行方を捜していましたが、李容疑者は一時出国。

 再入国してくるのを警戒していたところ、今月9日の午前10時すぎ、大阪市東淀川区のマンションにいたところを逮捕したということです。

 警察は、運転していた中国人の男の携帯電話から、李容疑者との間で金銭のやり取りがあったことを把握しているということですが、取り調べに対し李容疑者は「仕事を紹介しただけで共謀はしていませんし、お金は受け取っていません」と容疑を否認しているということです。