冬に多くなる「浴室内突然死」=いわゆる入浴死を減らそうと、鹿児島大学大学院・法医学分野が来月から「入浴時警戒情報」を公開すると発表しました。
入浴死について研究しているのは、鹿児島大学大学院・法医学分野の林敬人教授を中心とするチームです。県内では入浴中やその前後に脳梗塞や心筋梗塞などで年間およそ190人が亡くなっていて、交通事故による死者のおよそ2.5倍です。
研究チームが県警から14年分のデータ提供を受け、入浴死について県内19の地域ごとに統計解析したところ、冬場の気温が低い日や一日の寒暖差が大きい日に、急激な温度変化による血圧の変化で高齢者が死亡するリスクが高いことが分かりました。
このデータと翌日の予想気温をもとに、入浴時のリスクを「警戒」などの3段階で予報し、「入浴時警戒情報」としてホームページなどで公開します。
(鹿児島大学大学院・法医学分野 林敬人教授)「(入浴死者が)県内は他県より意外と多いことが分かり、継続的に評価して、できれば予防法を開発したい」
入浴時警戒情報の発表は毎年11月1日から2月末までの冬限定で、MBCテレビやラジオでも紹介する予定です。







