地域の発展に貢献し、今後の活躍が期待される個人や団体に贈られるMBC賞の授賞式が10日、鹿児島市で開かれました。
56回目となる今年は、個人2人と2つの団体が受賞しました。
鹿児島大学名誉教授の志賀美英さんは、長年、鉄や鉛などの鉱物を研究し、自宅の展示室を一般公開しています。鉱物資源の保全や普及活動が評価されました。
(志賀美英さん)「鹿児島は鉱物資源が豊富な県。健康を維持して思い残すことなく全部やり遂げたい」
作曲・編曲家の吉俣良さんは、観光ブームを巻き起こした大河ドラマ「篤姫」や、かごしま国体開会式の音楽を担当しました。音楽を通して県内の文化・地域振興の取り組みが評価されました。
(吉俣良さん)「鹿児島出身というのが自分のアイデンティティの中にあり、いろいろなことを耐えられてきた。鹿児島に生まれてよかった」
南九州市の一般社団法人「RIVER BANK」は、廃校を活用し、音楽やアートイベントを開いています。空き家の再生事業など地元住民と連携しながら地域の課題を解決していこうという活動が評価されました。
(坂口修一郎さん)「地元の方々が(建物を)維持してきてくれたので、そのバトンを受け継いで外からの風を呼び込むのが役割だと思っている」
鹿児島市のNPO法人「がんサポートかごしま」は、患者らのサロン運営や子どもたちに「いのちの授業」などを続けています。がんと闘う人たちが希望をもって生活できるよう社会全体で支えていこうという取り組みが評価されました。
(三好綾さん)「ただいまと思ってもらえる場所を開き続けることが私たちの役割。会いたい、行きたいと思ったときにそこにある存在でありたい」
受賞した個人2人と2つの団体には、トロフィーや記念品などが贈られました。







