鹿児島市の小学6年生の女の子が書いた作文が、全国コンクールで最高賞に選ばれました。障害がある高齢の男性との交流を描いた作文で、コロナ禍で人と人とのつながりが薄くなりがちな今、2人の距離を近づけたのは、1匹のネコでした。

(ミキを探す鶴田幹男さん)「ミキー、ミキー」


(作文朗読)「動物には、優しい人とそうでない人がわかる力があると聞いたことがある。だからネコたちがこんなになついているおじさんたちは、きっとやさしい人なんだとわかった」

鹿児島市の中郡小学校6年の三橋凛子さんです。5年生のときに書いた作文「やさしいおじさんたち」が、障害者との触れ合いをテーマにした作文の全国コンクールで、1803点の中から小学生部門の最高賞にあたる厚生労働大臣賞に選ばれました。


(三橋凛子さん)「怖いときもあるけれど、本当は優しい人なんだよということを作文にして書いたら、理解してくれる友達もいっぱいいるんじゃないかなと思って書いた」

凛子さんは、父親が勤務する知的障害者のグループホームを訪ねた際に、そこで飼われているネコをかわいがるようになりました。そして、ネコの飼い主でグループホームで暮らす鶴田幹男さんに出会い交流を深めます。そのとき感じたことを作文にしました。


ネコの名前は「ミキ」。鶴田さんが自分の名前の「幹男」から一文字を取って名付けました。

凛子さんはこの日、鶴田さんのもとを訪れ、コンクールでの受賞と作文の内容を伝えました。