5日は4年ぶりに鹿児島マラソンが行われ、8000人近いランナーが出走。沿道でも多くの人が応援し、大いに盛り上がりました。

(ランナー)
「良い記録を出せるように頑張ります」
「とにかく完走目指して頑張りたい」

4年ぶりの大会には、フルマラソンに5581人、8.9キロのファンランに2411人が参加。そして迎えた、午前8時30分。カラフルなウェアやコスチュームを着たランナーが笑顔で走り出しました。

(観客)
「ランナーのみんな頑張れ」
「4年ぶりに開催されて、すごいにぎわってていい」
「とくしげ先生、完走めざしてがんばれ」

それぞれのペースで走るランナーたちには沿道からエールが。

そして、沿道だけでなく、ランナーからも応援を受けていたのは、大会3連覇中で日置市役所の公務員ランナー飛松佑輔選手。2時間14分40秒の大会新記録でフィニッシュ。4連覇を果たしました。

(飛松選手)「(大会新記録を)更新できて良かった。5連覇できるようにまた1年頑張りたいと思います」

女子は、フルマラソン初挑戦で大会2日前に19歳になったばかりの鹿児島銀行の坂川恋露選手が2時間38分57秒で優勝しました。

(坂川選手)「いつかはMGCとかを走って世界にチャレンジしたいです」

(記者)「スタートからおよそ3時間半がたちました。折り返し地点の姶良市重富では、みなさん苦しい表情をしていますが、一歩一歩フィニッシュ地点に向かっています」

5日の鹿児島市は最高気温が20度近くまで上がり、暑さ対策と水分補給がポイントとなりましたが、ランナーたちは水や食事をしっかり取りながらゴールを目指しました。フルマラソンの完走率は93.6パーセントでした。

また、8.9キロのファンランには2411人が参加し、鹿児島市街地を走りました。

スタート地点にいた2人が手にしていた横断幕には、ウクライナの国旗とウクライナ語で“幸運を”の文字が。鹿児島に避難しているナタリー・カミンスカさんです。
ファンランに出走する母のオレナさんを応援するため、オレナさんに日本語を教えている御供田睦代さんと訪れていました。

(御供田さん)「いい走りをしてくれることを望んでいると(ナタリーさんが)話しています」

そして、フィニッシュしたオレナさんは、応援してくれた2人と合流しました。

(オレナさん)「(2人には)すぐ気付いた。スタートとゴールの時、すぐ気付いた。自分の国(ウクライナ)がそういう状況(戦火にある中)だが、自分が精神的に強くなる、みんなに強くなるって伝えたい気持ちで走りたいと思った」

新型コロナの影響で4年ぶりとなった鹿児島マラソン。8000人近いランナーだけでなく、それを見守った人々も含め、多くの人の思いがこもった大会となりました。

大会の模様はMBCテレビで、8日水曜日の午後7時から特別番組で放送します。