種子島宇宙センターから17日午前10時半過ぎ打ち上げ予定だった日本の新たな主力ロケット・H3初号機は補助ロケットが着火せず、打ち上げを中止しました。種子島宇宙センターから中継です。
(記者)「打ち上げ予定時刻から1時間余が経っていますが、H3初号機は発射台に留まったままとなっています。
新型主力ロケットH3初号機は17日午前10時37分に種子島宇宙センターから打ち上げ予定でしたが、カウントダウンが終了し白い煙は出たものの、予定時間になっても打ち上げられませんでした。
17日朝の種子島は青空が広がり気象条件に問題はなく、打ち上げ直前までは順調に作業が進められていました。
JAXAによりますと、メインエンジンには着火したものの、補助ロケットに着火しなかったということです。現在のところ、詳しい原因はわかっておらず、JAXAなどが状況を調べています。
確認には時間がかかるということで、JAXAは17日の打ち上げを中止しました。また、当初予定されていた打ち上げ後のオンライン会見にて、17日の状況を改めて説明するとしています。
H3は、現在運用されているH2Aの後継機で、打ち上げコストをH2Aの半分のおよそ50億円に減らした日本の新たな主力ロケットです。打ち上げはメインエンジンの開発中のトラブルにより当初の計画から2年延期されていました」
(記者)「私がいるのは宇宙センターのプレスセンター内です。先程までJAXAの職員が慌ただしく動き回るなど、対応に追われる様子が見られました。
JAXAによりますと、補助ロケットに着火しなかった理由はわからない、現在状況を確認中とのことです。
今後については、ロケットに燃料が残ったままなので、一般的には組み立て棟に戻し、燃料を抜く作業をするとのことです。
このあと、JAXAが今日の打ち上げ中止について会見を開く予定ですが、現在、時間は決まっていません。以上、プレスセンターから中継でした」