トルコ南部を襲った大地震による死者は2万人を超え、東日本大震災の死者を上回りました。
鹿児島に住むトルコ人の男性は、発生5日目となったきょう10日もいまだに安否のわからない親せきの無事を祈っています。

今月6日にトルコ南部で発生したマグニチュード7.8の地震で亡くなった人は、トルコと隣国シリアをあわせこれまでに2万人を超えました。建物の倒壊が相次ぎ道路やインフラにも影響が広がっていて、救助活動が難航しています。

(ビンギョル・ボラさん)「生きている間にこんな経験をすると全く思ってなかった。映画の世界かと思った」

鹿児島市で人材派遣会社を営むトルコ出身のビンギョル・ボラさんです。今回の地震によってボラさんの親せき5人が住むアパートも全壊し、発生から5日目となった10日も安否はわかっていません。

(ビンギョル・ボラさん)「(大地震で)ショックをうけた。次のショックは、親せきががれきに埋もれた」「救出されてほしいが、正直5日目・・・それでお祈りしにモスクに」

鹿児島でも支援の動きが出ていて、モスクのある鹿児島イスラム文化センターでは募金活動を始めています。

(鹿児島イスラム文化センター シャリフ・ムハマド・アフザルさん)「このようなことがどこであっても起こった場合、たくさんじゃなくても助けてあげたほうがいい。寄付はムスリムだけでなく、誰でもいい」

そして金銭的な援助だけでなく、日本と同じく地震大国であるトルコに耐震技術を伝えてほしいとボラさんは訴えます。

(ビンギョル・ボラさん)「一刻も早く既存の建物の耐震を強化し、新しい建物の建設技術、ノウハウを教えてください」

鹿児島に暮らすトルコやシリアの在留外国人は8人。被害の全貌が見えず懸命の救助活動が続く母国のことを案じ続けています。

募金活動を行っている鹿児島イスラム文化センターの問い合わせ先は電話番号 090−1973−2010です。