鹿児島市議会の鵜狩友江議員が、地元のイベントで有権者に栄養ドリンクを提供していたことが分かりました。有権者への寄付行為が原則禁止されている中、鵜狩市議は「市民に対し、大変申し訳ない」と謝罪しました。

(立憲・社民市議団 鵜狩友江市議)「市民のみなさまには大変申し訳なく思っている」

17日、報道陣を前に謝罪した鹿児島市議会の鵜狩友江市議。今年9月20日、地元の明和東町内会が主催するバーべキュー会で、有権者に栄養ドリンクを提供しました。

公職選挙法では、選挙の有無にかかわらず、政治家が選挙区内の人に寄付をすることは、特定の場合を除いて禁止されています。

17日の議会運営委員会では、鵜狩市議と同じ立憲・社民会派の議員が経緯の調査結果を報告しました。

(立憲・社民市議団 平山貴久 市議)「(鵜狩市議は)公職選挙法に抵触する疑いがあるとの認識がなかった。今後このようなことがないよう会派でも徹底するとともに、鵜狩市議に深く反省を求めた」

鵜狩市議はこのほかに、9月15日に鹿児島市田上の町内会の敬老会でも栄養ドリンクを渡した疑いがあるものの、会派は「町内会の役員から持って行くよう頼まれただけで、物品の提供にはあたらない」と説明しました。

しかし、委員からは…

(自民党市議団 米山太助 市議)「渡す際に『誰々さんからですよ』ということを伝えれば、町内会の人も鵜狩議員が持って来たという認識にはならないと思う。もう一度、詳細にしっかり確認していただきたい」

委員会のあと、取材に応じた鵜狩市議は…

(立憲・社民市議団 鵜狩友江市議)「深く改めて反省をし、おわび申し上げます」

鵜狩市議は謝罪を繰り返し、12月議会の個人質問を自粛したほか、来年の副議長選挙に会派で立候補しない考えを示しました。