H3ロケット8号機が、きょう17日午前、種子島宇宙センターから打ち上げられる予定でしたが、直前で、打ち上げは中止となりました。JAXAは、ロケットなどを冷却する設備に異常が検知されたためとしています。

「18、17・・・」
(記者)「今カウントダウンがとまりました」

H3ロケット8号機は、17日午前11時11分に種子島宇宙センターから打ち上げられる予定でしたが、打ち上げ17秒前でカウントダウンを中止しました。

JAXA=宇宙航空研究開発機構は、午後2時から会見を開き、打ち上げの16.8秒前に、ロケットが発射したときに発生する高温の燃焼ガスや音から、機体や地上の設備を守るため、冷却水を注水・放水する設備に異常を検知したため、緊急停止したと発表しました。

原因は、現在、調査中としており、次の打ち上げ日時も明らかにしていません。

(JAXA 有田誠 H3プロジェクトマネージャ)「打ち上げを心待ちにしていただいていた多くの皆様に大変申し訳ない」

H3・8号機には、日本版GPS衛星「みちびき5号機」が搭載され、カーナビなどの位置情報精度の向上や災害情報の発信などに役立てられる予定です。

8号機は、当初、今月7日に打ち上げられる予定でしたが、ロケットの姿勢制御に使われる装置などに不具合がみつかり、17日に延期となっていました。