中国海軍の艦艇2隻が今月18日から19日にかけて、大隅海峡を通って太平洋へ航行していたことが分かりました。うち1隻は口永良部島の沖40キロを航行していました。

大隅海峡を航行したのは、中国海軍のドンディアオ級情報収集艦1隻と、ルーヤンIII級ミサイル駆逐艦1隻です。

防衛省によりますと、今月18日午後3時ごろ、口永良部島の西およそ80キロで、ドンディアオ級情報収集艦1隻が確認されました。情報収集艦は翌19日にかけて大隅海峡を東へ進み、太平洋へ向かったということです。

さらに、19日午前1時ごろには、口永良部島の西およそ40キロで、ルーヤンIII級ミサイル駆逐艦も確認され、大隅海峡を通って太平洋へ進みました。

海上自衛隊鹿屋航空基地のP-1哨戒機などが警戒・監視にあたり、領海への侵入はなかったということです。

大隅海峡は外国船の航行は認められていますが、中国海軍艦艇の航行は、おととしは7回、去年は10回と増え、今年はこれで9回目です。

防衛省は「中国海軍の意図や目的について確たることは言えない」としています。