障害のある人たちの働き方で今、注目されているのが、自宅で仕事を完結できる「完全テレワーク」です。鹿児島市の特別支援学校できょう14日、体験会がありました。

(記者)「こちらの特別支援学校では、パソコンを使った、お仕事体験会が開催されています」

14日、鹿児島市の県立鹿児島特別支援学校で開かれた、身体に障害がある生徒たちの「オンラインお仕事体験会」。
神奈川の人材派遣会社が企画したもので、自宅でできる表計算ソフトの入力作業を体験しました。

高校2年生の川邊陽由さん。脳性まひのため、手足を自分の思うように動かすことが難しいですが、自分なりのコツをつかんで入力作業をサクサクとこなします。

(川邊さん)「なかなか、こういう作業はしないので、楽しいです」

障害の種類も人によってさまざまな中、今、生徒の就職を巡って課題となっているのが、企業側の雇用条件とのミスマッチです。

こうした中、注目されているのが、インターネットとパソコンを使って自宅で仕事を完結できる「完全テレワーク」です。

(県立鹿児島特別支援学校 内山志保 進路指導主任)「身体障がい者の方は、通勤方法とかトイレの問題とか、車椅子で移動できるだけのスペースがないといわれることがあるので、在宅就労が有効だなと思っている」

様々な課題を抱える障害者の雇用。鹿児島でも新たな選択肢が広がりそうです。