自宅に届いた高額の当選金をかたる手紙を信じ、海外に送金しようとした80代男性に声をかけ、詐欺被害を防いだとして、指宿市の郵便局員3人に警察から感謝状が贈られました。

指宿警察署から感謝状が贈られたのは、鹿児島県指宿市・開聞郵便局の西牟田優子さんら局員3人です。

警察によりますと、今年8月下旬、県内の80代男性の自宅に、高額の当選金をかたる封書が届きました。

男性は開聞郵便局の窓口を訪れ、「お金を振り込まないと当選金額が減る」と話し、5千円分の定額小為替で海外に送金したいと申し出たということです。

(開聞郵便局 西牟田優子さん)「ちょっと不思議に思い、『どちらに送りますか』とたずねると、封筒に書いてあったのが海外の住所だった。為替を海外に送るのはおかしいなと思った」

西牟田さんは今年2月に医療事務員から郵便局に転職したばかりで、上司に相談し、警察に通報したということです。

(開聞郵便局 西牟田優子さん)「ちょっとおかしいなと思ったら、1人で対応せずに近くのスタッフに相談する。気になることがあれば手続きを進めずに、話を聞くなど対応したい」

県警によりますと、県内でのこうした特殊詐欺などの被害は今年に入って357件。被害額はおよそ18億2600万円で、去年の同じ時期と比べ、およそ5億7000万円増えています。