戦後80年。太平洋戦争などで亡くなった県出身者を追悼する式典が14日、鹿児島市で開かれました。

今年で62回目を迎えた鹿児島市の戦没者追悼式。日中戦争から太平洋戦争の間に亡くなった人を追悼するため、毎年開かれています。

今年は遺族らおよそ130人が参列し、遺族を代表して、フィリピンで父親が戦死した鹿児島市の大重幸一さんが追悼の言葉を述べました。

(大重幸一さん)「私たちは戦没者の思いを受け継ぎ、平和の尊さを次の世代に語り継ぐ」

そして、平和への願いを込め、草牟田小学校の児童2人が献花しました。

「平和を知ってほしいという気持ちで花を添えた」

「平和があたりまえではないことを(みんなに)教えたい」

14日は、2歳の時に東部ニューギニアで父親が戦死した元高校教師・吉見文一さんの講演会もありました。戦地から送られてきた父親の遺書を紹介しました。

(吉見文一さん)「人間の一生はどう変化するか知らないが、例えどんなことがあっても親子の幸せを、神となり見守っている」

参列者は講演を聞きながら、平和への思いを新たにしていました。