桜島の大規模噴火などに備え、京都大学の防災研究所と鹿児島市が7日、連携協定を結びました。研究データを互いに利用して防災力の向上を目指します。
鹿児島市が連携協定を結んだのは、京都大学防災研究所です。
鹿児島市は今年4月、市役所内に桜島火山防災研究所を設置し、桜島が大規模噴火した際の避難対応などについて研究しています。
今回の協定では、2つの機関が桜島の大規模噴火を予測したり、大規模噴火が発生したあとの対応などを共同で研究したりして、得られたデータを活用することが盛り込まれました。
(鹿児島市・下鶴隆央 市長)「桜島が大規模噴火に対する警戒を要する時期に入ったと言われる中、大規模噴火でも犠牲者ゼロを目指して、鹿児島市として主体的に取り組みを進めていく」
(京都大学防災研究所・堀智晴 所長)「研究成果が単に学術の分野だけではなく、実際に周辺に住んでいる市民の皆さんの安全や安心につなげることができれば」
研究で得られたデータは、市民の防災教育や避難計画の作成などに役立てられるということです。